The IEEE International Symposium on Information Theory

投稿者: | 2010年6月13日

AustionのシンボルCongress

情報理論の年1回の国際研究集会であるIEEE ISITに参加した。今年は、テキサス州の州都Austionで開催された。今回は、講演は無かったが、情報収集と自分に刺激を与えて奮起することが目的で、参加した。そして、何より我らがエース韓太舜先生(電気通信大学名誉教授)のShannonレクチャーがあって、日本からの参加者が多かった。サッカーのワールドカップを観戦しに行くサポーターより熱がこもっていたかもしれない。私自身、直前になって、recent resultというポスターのセッションで、最近の結果を発表する機会を与えてもらった。私の発表は、5月に徳島の情報理論研究会で発表した内容であった。証明が難しいというわけではないが、結果に一般性があり、情報理論だけではなく機械学習などに幅広い応用がある。

テキサス州立大学Austion校のシンボルのタワー

この後、この原理を用いるとかなりの論文が書ける。ビックイニングに可能性がある。スライドではなく、ポスターなので、数式が多いと逆にやりやすい。今回は、John Kieffer先生にありがたいコメントをいただいた。文法に基づく圧縮というだけではなく、Hausdorff次元や測度による評価など輝かしい業績を残している。かなりの年齢になっていたが、情報理論をはじめた頃から、非常に尊敬していた。

韓先生のShannonレクチャーは、韓先生にしては珍しく(最初のうち)声が上ずっていた。ただ、スライドが非常にわかりやすく構成されていて、情報スペクトラムが非常にシンプルに見えた。エッセンスのみを伝えようとされていたようで、私も(生意気に聞こえるかもしれないが)情報スペクトラムを一般化するアイデアのようなものが浮かんだような気がした。そんなことを考えているうちに、韓先生の講演が終わり、広い場内で拍手が鳴り響いていた。

韓先生のShanonレクチャー

月曜から金曜までの会期のうち、水曜の午後は研究発表がなく、オプショナルツアーに行く人もいれば、スライドを作成する人もいる。私は、発表が水曜の午前でちょうど終わったので、レンタサイクルでテキサス州立大学Austin校や近くの有名な湖を回った。

今回参加してしみじみ感じたことは、情報理論を専門とするのであれば、SITAと同じように、このISITも毎年参加するのが望ましいということだ。研究費がなく自費で来るとしても、最新情報が入り、発表すれば最も厳しいコメントが返ってくる。また、レベルの高い参加者が多いので、色々な面で参考になる。私も、代数曲線暗号、機械学習、ベイジアンネットワークなど情報理論の周辺分野に没頭していて、気がついてみれば、2003年横浜開催以来6回もスキップしていた。来年からは、毎年参加してもよいと考えた。

日の入り直前にコウモリがたくさん出るという有名な橋。多くの人が集まったが、この日は見えなかった。

今回は、自分の発表以外の時間は、会場にへばりついて、他の人の発表をかなり熱心に聴いた。ホテルの自室では、携帯用プリンタに興味のある論文を印刷して読んでいた。自分というものが、こんなマジメな人間であるのかという、再発見をした。

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