研究会の会場(ベテランの方も熱心に参加されていた)

5月21日(金)に徳島大学で開催された情報理論研究会に参加して、研究発表を行った。SITA(情報理論とその応用シンポジウム)ではよく発表(通算で15回以上)してきたが、情報理論研究会での発表は、10年以上行っていない。ただ、昔からの知人が多くいて、むしろホームグランドでプレイするかのようにリラックスして参加できた。今回は、手持ちの成果があるのと、大阪と徳島で近いので、研究発表をすることになった。

私の発表は、3月に人工知能学会の機械学習研究会(統計数理研究所)で発表したものに近いが、今回は情報理論の研究者の前での発表である。彼らは、私の手の内をよく理解されているようで、いい面についても悪い面についても、コメントしていただいた。機械学習の成果になるのだが、なぜその方法がうまくいくかという原理は、情報理論のユニバーサルデータ圧縮によっている。

やはり、情報理論には熱心な方が多く、私はこの年になっても大変刺激を受けて戻ってきた。誤り訂正でも圧縮でも、自分の提案をするだけではなく、真偽の結論が出るまであきらめずに証明するというのが、この分野の魅力であるのかもしれない。

徳島大学での研究会のあと、徳島駅のそばで懇親会が行われた。大濱先生(徳島大学、私と昔からのよく面識のある)が、挨拶をされた。私は、日帰りの予定であったので、朝早く起きて徳島に来て、その日の最後のバスで大阪に戻った。大濱先生と、植松先生をはじめ、情報理論研究会の担当の先生にお世話になった。

徳島大学の大濱先生、懇親会で昔の情報理論研究会のエピソードなどを語る。

プログラム:

(1) 揺らぎのあるニューラルネットワークにおける連想記憶
○前島直斗・實松 豊(九大)

(2) Capacity and code construction for fingerprinting codes against averaging attack
○Hideki Yagi(UEC)

(3) 11:20 – 11:45
Smooth Renyi Entropy and Intrinsic Randomness
○Tomohiko Uyematsu(Tokyo Tech.)

(4) Distributed source coding of correlated memoryless Gaussian sources
○Yasutada Oohama(Univ. of Tokushima)

懇親会を一次会で抜けて、徳島駅で梅田行きの最終バスをまつ(20:30ごろ)

(5) Secret Key Agreement from Vector Gaussian Sources by Rate Limited Public Communication
○Shun Watanabe・Yasutada Oohama(Univ. of Tokushima)

(6) DFT行列を用いた巡回符号の最小距離評価および複号法に関する考察
○戒田高康(近畿大)・鄭 俊如(九州女子大)

(7) 最大事後確率復号における判定変数の統計的性質に関する検討
○海津亜希・岡 育生・阿多信吾(阪市大)

(8) A universal decoding scheme for distributed lossless data compression
○Shigeaki Kuzuoka(Wakayama Univ.)

(9) 離散や連続を仮定しないユニバーサル符号化と一般的なShannon-MacMillan-Breiman定理
○鈴木 譲(阪大)

(10) Verdu-Hanの補題の歪みを考慮した拡張について
○森 伸・岩田賢一(福井大)